「NPO法人 きょうと介護保険にかかわる会」ってとこが主催する「高齢者の自立支援を考える」っていうフォーラムに行ってきました。内容を一言で言うと、「高齢者の自立を支援するための介護とはどういうものか」っていうところかな。「お世話」しすぎて高齢者の残存能力を低下させるのではなく、高齢者の自立を支援するように介護するっていうのは重要なポイントだよね。介護される人の立場で考えれば、自分でできることは自分でやりたいと思うだろう。それにこれからの超高齢社会で何かにつけて「お金がない」って叫んでる政治家や官僚の人にしたって、高齢者がちょっとでも自立してくれればそれだけかかるお金が減るだろうしね。
しかしそんなことより何より、今日一番感じたことはシルバーのパワーでした。
基調講演が終わってフォーラムに入り、司会が会場の参加者に意見を求めます。ここで例えば大学生の講義なんかだったら、みんな目を逸らしてうつむいて、シーンとしてるよね。そして社会人の学生がようやく1人手を挙げる。まあそんな感じでしょう。
ところがどっこい、今日のフォーラムではみんな手を挙げること挙げること。そしてそれまでの経験を元に、しゃべることしゃべること。パネリストへの質問とかじゃなくて、とにかく自分の経験と思いをしゃべる。これまでの話の流れなんて気にしないで、とにかく自分が言いたいことを言う。
その場では「もっと会場全体で統一の取れた議論をしようよ」なんて思っていたけれど、よくよく考えてみたらこれって大事なことかもしれない。老人力なんて本があったけど、こうしてひたすらに自分の意見を前面にだそうとする力も立派な力だと思う。最近の日本人って周りの様子ばっかり伺って、観察することばかりに長けて、自ら動こうとする力が弱まってるような気がしないかい?例えば猿回しっていう芸があるけれど、これって当然だけど猿がいないと始まらないわけだ。いくら腕のいい猿回し職人がいても、猿がいないとなんにもできない。今の日本人って猿回し職人ばっかで猿がいないような気がするんだな。今日会場に集まった人たちを猿に例えるのは非常に失礼な話だけれども、この人たちはいい意味で、自ら演じようとしてる。様子を伺ったり後ろから指示を飛ばしてるだけじゃなくて、自ら道を切り開こうとしてる。
この力、僕も持たなくちゃ。そう思わせてくれたことも、今日の収穫でした。
